若手おいさんの日記

よく食べ、よく飲み、マイペースで生きましょう。

コメダが素晴らしい

休日は喫茶店で勉強することが多い。Wi-Fiがあるとかポイントが貯まるとかの理由でスターバックスを利用することが多かったが、今日は初めてコメダを使ってみた。これが案外良かったので記録しておく。

単に何を飲んで食べて良かっただの悪かっただのを書くだけでは、その辺にある適当なレビューコミュニティサイトで巣くう連中と何も変わりがないので、私の場合はまず、コメダ珈琲の歴史を振り返ることから始め、今夜その実店舗(フロンティア)で私が感じた心地よさと細やかな感動は、コメダが大切にしてきた目標や理念に基づく行動に裏打ちされたものであることを、無駄に意味づけしていきたいと思う。


コメダ珈琲とは
モーニングの聖地・名古屋を本拠地とするカフェチェーン店だ。創業1968年であり、なんと今年で50周年のアニバーサリーなのである。今年2月には初の海外進出として台湾への出店を果たしている。その経営理念は次のようなものだ。

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コメダ珈琲のHPより転載

なんとシンプルでわかりやすいことか。今、多くの企業が難しいことを考えようとし過ぎている。その企業理念には横文字が多かったり、やりたいことが5か条もあったり、とにかくたくさん御託を並べてそれっぽい感じを演出してやまない。―そんな中、コーヒー嫌い以外は誰でも簡単に共感と想像が可能な経営理念を打ち出してきたコメダ珈琲。会社というのはこうでなくっちゃいけない。

実は、財務諸表を見てそっち方面の分析をしようと思ったが、経営理念に感動したのでやめておいた。以下、今日の体験についてもろもろと書いていく。

 

■ウェルカムサービス
席へ着くと、まずお冷とおしぼりが供される。カフェというより喫茶店と表現した方がしっくりくる。すっかり普及したシアトル系コーヒーチェーンには無い、極めて日本的でベーシックなおもてなしだ。

■ノスタルジックなにおい
私はパチンコ屋の出入り口から漏れてくる、タバコと人生模様の混じった独特のにおいが好きだ。幼少の頃に生き別れた父親がマイルドセブンを吸っていたせいだと思う。居酒屋でさえ全面禁煙化が進む中、コメダルノワールよろしく喫煙席がある。店内に一歩踏み入れると、場末のゲーセンや二階堂ばかり置いてあるスナックで出逢えるあのにおいに包まれる。平成も終わろうとしているIoTな世の中で、もはや嗅覚文化遺産的な要素を持ち合わせているのだ。

■今日注文したもの

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たっぷりカフェオーレ(ホット)・・・520円

私はドリンクしか頼んだ覚えがないのだが、なんとお茶請けまで付いてきた。確かに、値段だけを見ればスタバのドリップコーヒーよりも割高な印象を受けるが、量を考えると同等の価格設定だと思う。

■これからコメダを使う方々へ
①注文は席で
スタバやドトールなど、他の喫茶店と違って「席で注文する」ので注意しよう。今日の私のように、扉をくぐったその足でレジへ向かっても店員さんを戸惑わせてはいけない。2人の間にただ気まずい空気が流れる。

②コーヒーチケットを買うべし
コメダのドリンク類は少し割高な傾向にあり、1杯あたり400円は超えてくる。しかし、コーヒーチケット(9枚綴り3,200円)を使えば、1杯あたり356円にまで費用を抑えることができる。しかもこのチケットはブレンドコーヒー以外にも使え、アイスミルクやソフトクリームも注文することができる点も、ポイントが高い。ただし、その店舗で購入したチケットは近隣数店舗でしか使い回せないこともあるので注意が必要だ。

③夜行くときは看板から離れた所に座るべし
私は徐に窓際席に腰掛けたが、それは黄色いパトライトの付いた看板の近くだった。始終、私の網膜を黄色い光が一定のリズムを刻みながら刺激する。まるで工事現場の近くでくつろいでいるような気分になるので、夜にコメダでカフェろうとしている人は注意してほしい。

④混雑時間帯は譲り合って
コメダに限ったことではないが、混んでいるときの利用は必要最小限にしておくべきだ。かの池波正太郎大先生も「男の作法」の中で似たようなことを言っている。