若手おいさんの日記

よく食べ、よく飲み、マイペースで生きましょう。

【滋賀】キリンビール_グランドキリン(IPA)

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グランドキリンはその名の通りキリンビールから発売されている商品群の総称で、個性的で高品質なクラフトビールの味わいが、家飲みで手軽に味わえるという価値を提供してくれる商品である。大手ビールメーカーの販売チャネルで流通しているので、一般的なクラフトビールに比べて入手性が高いというのも嬉しいポイントである。

全部で3種類の味わいがラインナップされているグランドキリン。今回はIPAを選んだ。ホップの緑を全面に押し出したパッケージが華やかな味わいを期待させる。115系新潟色に見えなくもない。

Indian Pale Aleの発祥は英国である。インドがまだ英国の統治下にあった18世紀末ごろ、インドに住む英国人のために宗主国から船便でビールを送っていた。もちろん今のような冷蔵技術はないので、醸造の過程で大量のホップが使われた。IPAの香りと苦味が強いのはこのためである。

美味しさを追求した結果ではないが、英国人のビールに対する執念深さのおかげで唯一無二の個性的な味わいを持つビールスタイルが生まれたのだ。

ちなみに、私にとってIPAの基準はヤッホーブルーイングの手がける「インドの青鬼」である。あれを最初に飲んだ時は強烈な苦みに衝撃を受けたが、しばらく時間が経つと、強い苦みとエールの華やかな芳香がクセになるあの味わいを、無意識のうちに身体が求めていたのだった。

それに比べると、このグランドキリンIPAは非常に飲みやすく作られている。初めてIPAをトライする人に、そのスタイルの世界を入り口からそっと覗かせてくれるような役割を担っていると理解した。逆に、IPA沼にどっぷりハマってしまった玄人志向の方々には少し物足りないかもしれない。しかし、このビールはそれで良いのだと思う。冒頭で先述した通り、クラフトビールの味わいを家飲みで手軽に味わえるのがグランドキリンの価値だからだ。

残りの2種類(IPLとホワイトエール)も近所のスーパーで見かけたので、近日中にトライしてみようと思う。

2020-5-4