若手おいさんの日記

よく食べ、よく飲み、マイペースで生きましょう。

200627_三岐鉄道⑤

この日は1日乗り放題パスを購入していたので、せっかくなら北勢線にも足を運んでみることにした。

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PENTAX KP + smc PENTAX-M 50mm F1.7

1/250 F5.6 ISO-100

三岐線丹生川駅近辺での撮影を終えた後、電車に乗って東藤原駅まで移動。そこから徒歩で北勢線阿下喜駅へと向かった。

三岐鉄道三岐線北勢線の2線を運営しているが、それぞれが起点から終点まで員弁川を挟んで平行する形で走っており、ついに交わることはない。

ご存じの方も多いと思うが、三岐鉄道北勢線軌間762mmのナローゲージを採用するとても珍しい路線である。ナローゲージを採用する路線は我が国に3つしかなく、北勢線の他には四日市あすなろう鉄道黒部峡谷鉄道ロッコ電車がある。

ご覧の通り、車両のサイズは一般的な鉄道のそれに比べてかなり小さいことがわかる。

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smc PENTAX-A ZOOM 70-210mm F4

1/200 F5.6 ISO-100

車体はマイクロサイズなのに、パンタグラフは普通の電車と同サイズと思しき菱形の立派なやつが載っている。まるで遊園地のアトラクションを見ているようであるが、これも立派な公共交通機関である、というギャップが面白かった。

 

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RICOH GRII

さて、ここまでが私にとって初めての三岐鉄道詣での記録である。同鉄道に注目するきっかけになったのは三岐線を走るセメント貨物列車で、それを糸口にして調べていくと、西武から移籍した旅客列車陣が個性豊かであるということや、ナローゲージ北勢線という選択肢もあるということを知るところになった。

仕事等のやむを得ない事情を除いて滋賀県境を跨いだのは本当に久々のことであった。現地に足を運んでみて気づくことは多い。その場でしか体験できないこと、感じることのできない独特の空気感がある。これは鉄道写真という趣味以外にも通ずることであり、その意味で、“移動の自由”が与えられていることは本当にありがたいことだ。

おいさんになりつつある私はまだ良いとしても、本物を見て感じ入るという素晴らしい体験を後世の人々まで享受し続けられるよう、私も小人微力ながらその役に立ちたいと思った、梅雨空の小紀行であった。

おわり