★PENTAX KP + smc PENTAX-M 50mm F1.7
1/200 F2.8 ISO-100
今日は雨、良くても曇りだと聞いていたのだが、午後には久しぶりに青空の顔を見ることができた。せっかくの休みに天気がほほ笑んでいるのだからということで、今日も近場の散歩に出てみた。
京都駅の人通りもだいぶ回復した。大きなスーツケースを抱えた外国人は引き続き皆無だが、日本人の数だけを見れば、かつて“日常”と呼ばれていた頃の7割くらいまで戻ってきたように見えた。COVID-19が流行る前、この国の経済がどれだけ外貨に支えられていたのかを視覚で感じることのできる土地、それが京都である。
近鉄京都駅のホームはいわゆる頭端式で、乗車ホームと降車ホームが分かれている。列車を挟んで両側にプラットホームがあるだけでワクワクした気持ちになるのは、私だけだろうか。
この駅からは奈良・伊勢方面への特急も発着していることもあって、改札を通った後にも売店があって、JRよりも賑やかに見えるほどだ。屋号こそファミリーマートだが、旅の始まりを感じさせるには十分だ。
東寺方面からやって来る列車のほとんどは、また乗客を吸い込んで折り返しどこかへと走っていく。終点・京都のホームに滑り込む前には、もうその方向幕は次の行き先を示している。ただ1日1日、淡々と使命を全うするのみと言わんばかりの実直さ。それもまた、数多くある鉄道の魅力の1つだと思う。
