若手おいさんの日記

よく食べ、よく飲み、マイペースで生きましょう。

200809_近鉄を撮る①

近鉄1Dayおでかけきっぷ」という武器を手に入れた私は、以前から訪れてみたかった三本松~室生口大野の風景を目指して、朝6時台に近鉄京都駅を発車する電車に乗り込んだ。

三本松までの所要時間は、急行を乗り継いで1時間50分ほど。現地に着いてもまだまだ“朝”であり、撮りたいアングルはド逆光の時間帯。そういうわけで、午前中順光となる大阪線の下り列車に狙いを定め、大和八木駅大阪上本町行きの各駅停車に乗り換え、松塚駅に降り立った。上りホームから大和高田方を望めば、勾配のピークを超えた列車が坂を駆け下りてくる迫力シーンを捉えることができる。

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PENTAX KP + smc PENTAX-A ZOOM 70-210mm F4

F5.6 1/500 ISO-100

近鉄アプリの列車走行位置を見た限り、下り方面の列車はまだ来ないはずだったが、ホームの接近放送が流れたのでカメラを構えると、回送列車がゆっくりと走ってきた。しかも長い。数えてみると4+2+4の10両編成だった。近鉄の車両は大柄なので、JRを走る新快速の12両よりもずっと長く見えるから不思議だ。救援を終えた列車が戻ってきたところに出くわしたのかと思ってしまった。

ところでこの日は気温こそ高かったものの、水辺から遠いためか湿度をそれほど感じなかったので、日差しは強くとも不快感を感じるほどではなかった。しかしやはり、ニベアの日焼け止めは欠かせない。

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F5.6 1/500 SIO-100

今回大阪線を訪れた理由の1つに、この色の特急列車を撮ることがあった。12200系である。京都線でも一定数の運用があるそうだが、個人的に見かける機会が少なかったので、それならば本数の多い大阪線へと出向いたほうが出会える確率も高いだろう、と考えた。

私の中で近鉄特急といえばこのカラーリングである。みかん色に濃紺の組み合わせは、幼き頃に見た図鑑でも馴染みがあった。

ところで12200系といえば、つい最近まで喫煙車の設定があったことで話題になった。「健康増進法」の改正を受けて全席禁煙とされたが、そうすると、この形式だけで列車を組成した場合にタバコを吸える場所が無くなってしまうということで、今では写真のように、喫煙ルームを備える他形式と混結した上で運用に就いているらしい。

山陽新幹線では全車禁煙の700系も運用されているくらいだから、何もそこまでしなくても、とも思ったが、あちらは主に「こだま」運用だから旅客1人あたりの乗車時間も比較的短いのに対し、名阪特急の運用に就く12200系の旅客には長時間乗車する人も多いだろうから、喫煙できる場所の需要もそれなりにあるのだろう。私はタバコを吸わないので、この辺りの配慮や想像力が欠けているといえる。

 

―つづく