数日前に実家から届いた。これさえあればどこでも大分県である。
少年時分はそばにいて当たり前、晩夏なのに地獄のような蒸し暑さに爽やかさな彩りを添えてくれる稀有な存在である。露地かぼすの出荷が始まると、夕方に流れるTOSやOBSのニュースでも取り上げられる。まさに風物詩である。
一般的には緑色の若いものが知られているが、熟した状態の「黄かぼす」というのもあって、こちらは晩秋から冬場にかけて市場に出回るのだが、これが大分の県境を跨ぐことはまず無い。見たい人、味わいたい人は冬の大分へどうぞ。
7月は仕事の忙しさを言い訳にして、酒量が普段よりも多くなってしまったという反省があり、健康を気遣うというガラにもないことを思いつき、しばらく酒を控えてみようという個人的なトライアルの具体策として実践しているのがコレである。
まずグラスに氷をたっぷりと入れ、そこによく冷えた炭酸水を注ぎ、かぼすを搾り入れて（皮を下にするのがポイント）完成である。ビールに求めていた爽快感はこれで十分に賄える。ともすれば、ハイボールでも飲んでいるかのような気分になれるから不思議だ。
タイトルで“ススメ”と謳いつつ、かぼすを入手できる環境にある人は極めて限られていると思うので、レモンやす〇ち（信教上フルネームで記述することができないかぼすよりも小ぶりで緑色をした徳島県で特産される柑橘系のさわやかなアイツ）で代用することをお勧めして結びとしたい。
