今年に入ってからずっと帰省できていなかったので、東京勢が全国へ散り散りになる前にと故郷へ舞い戻った。自宅の最寄駅から初電に乗り込み、新大阪でこれまた初電の「みずほ601号」に乗り換えて小倉へ、小倉からは日豊線北部のレアキャラ783系で運転される「にちりんシーガイア7号」で大分を目指した。日豊線特急で振り子列車以外に乗ったのはかなり久しぶりのこと。地に足のついた快走に仮眠も捗った。
帰省中は趣味活動に興じようと考えており、数日前から「さてどこへ行ったものか」と思案を重ねていた。ところが今日は天気が良くなく、積極的に遠出しようという気分ではない。比較的近場で手軽に狙える魅力的な被写体はないかと考えていると、「ななつ星」が頭に浮かんだ。早速ダイヤを調べてみると、今日が3泊4日コースの最終日にあたり、日中の日豊線を上っていくことがわかった。
私の乗った「にちりんシーガイア7号」の大分到着は10:03、「ななつ星」の大分発車は10:18。九電大分支社に配備されている日産のカーシェアを使って走れば、別大国道あたりでなんとか迎え撃てるはず。まだ10代の頃、毎週末自転車にまたがり潮風に吹かれていた経験知が今こそ活きるとき･･･のはずが、何度も赤信号につかまってしまい、別府到着までに撮影することはできなかった。
しかしこれで諦めるのはまだ早い。「ななつ星」は別府で30分も停車するので、その間に追い抜いてしまえば良い。結局、豊後豊岡駅のホーム端に落ち着いた。
PENTAX KP + smc PENTAX-A ZOOM 70-210mm F4
F5.6 1/500 ISO-250
この列車がデビューしてもう7年が経とうとしている。撮影するのはこれが2度目だが、その独特な色合いを捉えるのは難しい。季節感あふれるカットにもチャレンジしてみたい。
