<前回記事>
豊後豊岡駅で「ななつ星」を撮影した後、気になっていた久大本線へと移動してきた。
令和2年7月豪雨は、我が故郷にも甚大な被害をもたらした。大分県はその立地ゆえ、九州の中でも年間降水量は少ない方(S56〜H22の平年値で1,645mm。九州で最少は福岡県で1,612mm)である。もちろん過去に幾度も水害は発生しているものの、他県に比べればその頻度は低いイメージだった。そんな大分県でも大きな水害が発生するようになったことからすると、きっと地球規模で気候分布が変わりつつあるのだろう。何にせよ、早期復興と再びの災害が起きないことを願うとともに、我々も自らの緒をを締め直し、万一の備を万端にしておきたい。
さて、その豪雨の影響を受け、久大本線は今日現在でも庄内〜豊後森が不通となっている。久留米口では特急列車も走っているようだが、大分口の列車は最遠でも庄内で折り返すことになっている。そんな久大本線の様子を見てきた。
キハ125系が2両編成でやって来た。豪雨前の大分口を走る普通列車は主にキハ200系ファミリーが充当されていたが、彼らの多くが不通区間に取り残されてしまったため、少数派のキハ125系も総動員されている。
続いてやって来たのはキハ147系。この時間この場所をこの形式が走ることは無かったのだが、こちらもまた既述の理由により大分地区を中心に走り回っているようだ。JR各社で淘汰の進むキハ40系列だが、JR九州ではまだまだ元気。しかし、大分地区でその姿を見かけられる機会は実は少なかったりする。大分の列車というよりも、たまに出かける小倉駅で見かける日田彦山線なヤツ、というイメージが強い。