若手おいさんの日記

よく食べ、よく飲み、マイペースで生きましょう。

200920_日豊本線①

 大分県宇佐市はかの有名な麦焼酎いいちこ」を蒸留する三和種類株式会社が立地していることでも知られるが、やはりというか、晩春から初夏にかけては見事な麦秋の風景を眺めることができる。麦を栽培しているということは、ほぼ例外なくその裏作で米が作られているだろうから、車窓から見える麦畑を見て、この辺を秋に訪れても良さそうだな、と目星をつけておいたのである。それを決行したのが今日。

 実は昨日の段階では、夜通しの長距離ドライブを経て長崎本線旧線や大村線で引退間近のキハ66・67を狙う一案を温めていたのだが、心のどこかに違和感を覚えていた。違和感の正体を追究していくと、私はそもそもあの地域に特別な縁があるわけでもなく、いざ足労してみたところで、どこかで見たことのあるようなカットを再生産して終わるだけに違いなく、確かにその体験で得られる快感は大きいだろうが刹那的なものに過ぎず、自分の足元にある身近な鉄道風景の魅力を見つける方が身の丈に合っているということを、無意識に自覚していたことが根っこであることがわかった。

 そうとわかれば、地に足をつけて車を走らせるのみ。前から目をつけていた西屋敷駅近辺に広がる田園地帯へと向かった。

 

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RICOH GRII

F6.3 1/640 ISO-100

 まずやってきたのは415系。やはりこの色が一番安心する。普通鋼製の車体を持つ電車は415系のみであり、これも新型の821系に順次置き換えられていくから、九州色をした電車の存在もそう遠くないうちに過去帳入りしてしまうのだろう。

 

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F5.6 1/800 ISO-100

 続いては885系の「ソニック」。元かもめ用の1次車が充当されていた。「ソニック」運用に割り当てられている885系を見ていると、どうも1次車の割合が高いように見えるのは気のせいだろうか。

 

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F5.6 1/800 ISO-100

 最後は昨日も撮った4075レ。日曜日、しかも4連休の2日目ということで積荷の少ない状態でやって来ることを想定していたが、結果はご覧の通り。巣ごもり消費の加速による物流需要の高波が、東九州にも押し寄せているのかもしれない。