若手おいさんの日記

よく食べ、よく飲み、マイペースで生きましょう。

210109_草津線

 地図をご覧いただければ理解が早いと思うが、信楽高原鐵道(SKR)線は、貴生川を出てほんの少しだけJR草津線と並走する。やがて右側へ分岐していく。ちょうど“r”のような形になる。

 今日私が訪れたのは"r"のちょうど分かれ際の部分にあたり、SKRの列車はもちろん、振り返れば、草津線を走る列車も撮ることができる環境にあったので、露出計代わりにバケペンと一緒に持参していたGRで113系も撮ってみることにした。

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RICOH GR III

F7.7 1/400 ISO-100

 

 貴生川駅では上下列車が交換されるダイヤが組まれているようで、柘植まで直通する列車同士がこの駅で行き違う。先に草津行きの列車が到着し、その後柘植行きの列車がやって来る。 それぞれがSKR線の列車と接続していて、乗客はあまり時間をおかずに相互乗り換えができるようになっている。決してフリークエンシーが高いわけではないが、出自は同じでも異なる会社間の列車がたった数分の時間で接続しているのは、まさに両社の努力の結果であり、利用者としては素直に嬉しい。

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F7.1 1/400 ISO-100

 異なる会社どうし、特に異なる交通モードどうしの接続の良さはすなわち利便性の高さであり、利用者の多寡を左右する重要なキーとなる。近年耳にする機会が増えたMaaSが実現しようとしているのはまさにこれで、人の移動に関するデータを蓄積・分析することで需要を予測、あるいは創出を図り、適切なラインに適切な輸送サービスを提供することで利便性を高めることを狙う。交通事業者にとっては、持てる資産を効率的に運用することができるので、サービスの持続可能性も高められる。

 世の中のDXが進んでいけば、人口減とともに廃れていく斜陽とされることの多い交通産業にも、一条の光が射し込むかもしれない。

 

<過去記事>

oitanshi.hatenablog.com