今日は皆さんにお詫びしなければならない。私は先日の記事で嘘をついていたことが判った。
8865レを撮影したことは無いと書いたが、あれは間違いである。と言うのも、この1枚の存在をすっかり忘れていたからだ。
今月6日、瀬田川橋梁を渡る5087レを撮影した後、まだ時間があるということでSKRの撮影に貴生川へと向かった。その道中、草津駅で乗り換えた列車の中でその発車を待っていたところ、何やらホームに同好の志らの姿が複数見受けられた。ああ、これはきっと何かやって来るに違いないと踏んだ私は、新しいフィルムに替えた後の試写も兼ねて、バケペンを手にホームへ降り立った。
東海道本線の上り方にヘッドライトが見え、やがてそれが2両のEF64形であることがわかった。これが先日は瀬田川のほとりで迎えた8865レである。この日は国鉄色のコンビであった。
撮り方を考えた結果、後々に「こんな日常もあった」と懐かしく振り返ることができるようなカットが良いとの結論に至り、そうなるようにカメラを構えた。
まだ地上駅時代の大分駅で、東京行きの『富士』が構内入換を経て長編成に組み立てられていく様子を夢中で眺めていたあの頃を思い出した。