若手おいさんの日記

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100731_【回顧】西川口の寝台特急「カシオペア」

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PENTAX K20D + smc PENTAX-DA 55-300mm F4-5.8 ED

F5.6 1/350 ISO-100

 北陸線東海道線で走るEF510を見ていたら、かつて東京に住んでいた学生時分、朝の西川口駅まで上野口の夜行列車を撮りに行った時のことを思い出した。写真の510号機は、今も日本海縦貫線を中心に貨物列車の牽引機として活躍しており、自宅の近所でもその姿を見ることができる。

 このときの目的は早朝の「能登」や「あけぼの」、そしてこの「カシオペア」と「北斗星」であった。「カシオペア」については今もクルーズトレインとして走ることがあるが、それ以外の列車はすでに過去帳入りしてしまった。

 今ほど航空機や新幹線が一般的でなかった時代、夜行列車は都会と地方を結ぶ重要な交通手段であり、今の日本の礎である高度経済成長期を長距離大量輸送で大いに支えた。そういう意味では、蒸気機関車と並ぶほどの文化的価値を有するコンテンツとも言えるから、JR西日本が旧型35系客車を現代に蘇らせたような要領で、どこかの会社が14系でも24系でも復刻してくれないだろうか、などと他愛もない妄想を膨らませる今日このごろである。