若手おいさんの日記

よく食べ、よく飲み、マイペースで生きましょう。

210529_ドクターイエロー

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PENTAX KP + smc PENTAX-DA 35mm F2.4 AL

F5.0 1/1000 ISO-100

 今日は上りのドクターイエローが走るということで、滋賀県内で出迎えてきた。

 当初は米原駅のホームから手軽に狙うつもりだったが、石山から乗り込んだ新快速が東進するにつれて気が変わり、佐和山城址の麓まで足を伸ばすことに決めた。

 せっかく良い天気なのだから、豊かな自然と絡めた方が清々しい。駅撮りは曇りや雨の日の楽しみにとっておくことにした。

 彦根で下車して駅前のアル・プラザに向かった。まずは地下の食料品売場で飲み物を調達する。525mlの「おーいお茶」が税込62円でGETできたのはありがたい。

 次に1Fで自転車を借りる。この時もお世話になった「彦根駅前サイクルステーション」だ。前回は何も考えずに普通の自転車を借りたのだが、佐和山を越える国道8号線の坂がなかなか急でしかも長かったので、今回は奮発して600円の電動アシスト自転車を選んだ。

 電動アシスト自転車といえば、高校生の時分が思い返される。私の母校は小高い丘の上にあったので、かなりの急勾配を毎朝自転車で駆け上がって登校していた。仮にも進学校だったから裕福な家庭の子供も多く、当然彼らの中には早くから電動アシスト自転車を買い与えられた者もおり、立ち漕ぎで息を切らしながら坂を上る私の横を、甲高いモーター音をリズミカルに響かせながら涼しい顔で駆けていくのであった。

 受験期になると、あの坂道を3年間を登り続けた君たちなら大丈夫的な精神論を振りかざす教員がやはり出現し、「なぜこんなにも頭の悪いことを平気な顔で言うのだろう?」と素朴な疑問を抱いていた私は、見事に浪人した。

 あれから十余年。貧乏家庭で育った私にとっても、ついに電動アシスト自転車はレンタサイクルという形で身近な存在となった。2008年12月の法改正でアシスト力がUPしているので、急坂と闘う私を嘲笑うかのごとく華麗に追い抜いて行ったブルジョワチルドレンらが経験したものを超える軽快さをも手に入れたのだった。

 パナソニック製の自転車にまたがった私は強風をものともせず彦根の街を颯爽と走る。前回は憂鬱でしかなかった佐和山越えも、あまりの軽快さに楽しささえ覚えるほどであった。