F7.1 1/250 ISO-100
昨日の仕事は光に匹敵する速さで切り上げ、夜には機上の人となっていた。伊丹から1時間45分ほどで新千歳に着陸し、快速「エアポート」に揺られて札幌に着いたのが22:00。
今朝はゆっくりと目覚め、特急「おおぞら3号」ではるばる釧路までやって来た。まだ13:30だというのに、街を包む光の色はすでに夕方特有の暖かさを帯びていて、自身が北の大地を踏みしめていることを視覚的に実感する。10月下旬の北海道はすっかり冬かと思っていたが、まだ晩秋かせいぜい冬の入口といったところで、風が無かったことも幸いして、厚手のコートまでは必要無かった。
釧路といえば湿原であり、鉄道写真を趣味とする者にとって、この中を走る釧網本線の列車を俯瞰することは憧れである。特別な列車でなくても構わない。いやむしろ、赤帯を巻いた道東らしいキハ54がベストだ。果たして、その理想通りになった。
私は残念ながら雨男だが、今回の旅には圧倒的晴れ女である妻を連れているので、ご覧の通り、これ以上なく素晴らしい秋色が広がった。
