若手おいさんの日記

思い思いに、写真を添えて。

210220_広島更新色の8865レを瀬田川で

 東海道本線を走る8865レという列車の存在は知っていたが、これの果たしている役割についてはよく知らない。EF64形が先頭に立ち、何かしらの機関車を無動力状態でぶら下げていること、土曜日も走っているらしいこと、5087レの少し後の時間を走っていること、くらいしか知らない。ゆえにこれまで撮影したことはなかった。

 今日は土曜日であり、5087レから2059レまでを瀬田川で撮るつもりだったので、ちょうどその間を縫うように同列車がやって来るはずである。

 そんなことを漠然と考えながら準備していると、現場で居合わせた高校生の少年が「今日の8865レは、広島更新色EF64サメの組み合わせですよ」と教えてくれた。

 さて、突如として飛び出した太字の単語にご困惑の紳士&淑女も多かろう。この記事を御覧の方々には、さほど鉄道には興味が無い方も多いと思われるため、老婆心ながら、好事家にとってこの状況がいかにワクワクするものであるかを簡単に説明しておきたい。同好の志は読み飛ばしていただいて構わない。

(1)EF64形とは
 山岳路線向けに国鉄が開発した機関車で、角ばった、幅広の、重厚感溢れる無骨なルックスでファンの人気を博している。現在も、伯備線中央西線において貨物列車を牽引する運用があるが、滋賀県内でその勇姿を見られる機会は少ないため、上記の8865レは、貨車こそ従えていないものの、琵琶湖周辺の鉄道ファンにとって貴重な存在と言える。

(2)広島更新色とは
 文字通り、JR貨物の広島車両所で施されたカラーリングであることからそう呼ばれる。元来、EF64形も他の国鉄型機関車に同じく濃紺とクリーム色のツートンカラーだったが、民営化後に行われた大規模な修繕を機に塗色も改められた。その色を総称して“更新色”と呼ぶが、塗り分けにはパターンがあって、中でも、広島更新色を纏う車両は今日時点で1両しか残っていない上、JR貨物の進める意匠統一の流れの一環で近く塗り替えられる可能性が高いことから、全国の鉄道ファンから注目を集めている。

(3)サメとは
 EF66型100番台を指す俗称である。文字通り、見た目がなんとなくサメに似ていることからそう呼ばれる。かつては日常的に見られる当たり前の存在だったが、新型機関車の増備により、古いものから退役が進んでいるため、最近になってこれの登場を喜ぶファンが増えつつある。

 ・・・以上、わかりやすく記述することに努めたつもりだが、マニアな世界と人の心の関係は音叉の共鳴に似ていて、心が大きく振れる人もいれば微動だにしない場合もあるだろうから、各々の捉え方をしていただければと思う。

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RICOH GR III

F5.6 1/800 ISO-100

  これがウワサの広島更新色とサメのコンビである。この時はまだ美しい青空が広がっていた。