金曜から降り続いていた雨が止み、晴れ渡った。朝7時前の外の空気は、確かに冷たくはあったが、身体の芯に染み入るような寒さはもはや伴っておらず、日中の穏やかな陽気を予感させる優しさを帯びていた。もう春である。
今日は、次に晴れたら行こうと決めていた、木津川の河川敷へ。青空の下を行く近鉄特急が目的だった。
道中で買った缶コーヒーを傍らに、爽快な風に浸りながらのんびりと待つ。スナックカーが引退して、近鉄京都線沿線も落ち着いたことだろう。ちぎれ雲が時折影を落とすこともあったが、「しまかぜ」通過時にはちゃんと晴れてくれた。