今日は雨が降った。されば、と、久々に夕方の米原駅で新幹線を撮ることにした。所帯を増やしつつあるN700Sに出会えれば、それで良かった。
行きしなの新快速では車窓を眺めていた。安土の麦秋はつい最近刈り取られたようで、畑は残された麦わらの黄金で明るく輝いていた。
やがて列車は米原へ。到着間際の車内から新幹線ホームにチラり目を遣ると、特別な列車が走るわけでもないのに、複数のギャラリーが見えた。同好の志と思しき人間はもちろん、家族連れも何組か見られた。高速で通過する新幹線を手軽に・安全に・間近で観察することができる米原駅は、やはり人気のスポットなのだ。
終わってみると、今日は3本のN700Sを見ることができた。増備は着実に進んでいるが、まだまだ少数派。出会えるとラッキーな存在である。
1度だけ、出張の帰りに新大阪から京都まで普通車に乗ったことがあるが、従来車に比べてシートの座り心地も良く、揺れも少なかったのを覚えている。できることなら、もっと長距離をじっくりと味わって乗ってみたいが、それにはもう少し時間がかかりそうである。
帰りの新快速、この記事をスマホで書きながら、時折車窓を眺める。厚い雲の間から力強い夏の夕陽が射し込み、稲を育む水田を照らしていた。