今朝、自宅で優雅にアールグレイを啜りながら寛いでいると、ドクターイエローが下っているとの情報を得た。各駅停車の“こだま検測”らしい。
ココで迎えても良かったが、少し東へ移動すれば青空が期待できそうだったので、田園地帯を行く鮮やかな黄色の列車を思い描きながら、彦根は佐和山の麓まで出かけてきた。
今回もまた彦根駅前のレンタサイクルを利用したが、やはり電動アシスト付自転車は偉大である。まず、これに跨がればどこまでも行けそうな気がする。バイクや車に対して抱くそれとはまた違った頼もしさ。“相棒感”・・・とでも表現するのが適切かもしれない。通常は人に対してしか抱かないような感覚。
乗り手の脚力とモーターの動力の協働。その結果に得られる前進。電動アシスト付自転車は分業をしない。ペダルを漕ぐという同じ仕事を、乗り手とモーターが協力してやってのける。これこそが、電動アシスト付自転車が他の乗り物に類を見ない人間味を獲得した理由だろうと思う。
・・・いったい私は何の話をしているのだろうか。
頼もしきレンタル相棒と共に目的地までやって来た。この時はまだ苗と呼べるほど背の低かった稲穂は早くも収穫の時期を迎え、所々でコンバインが唸っていた。夏の名残が濃い秋風がそよぐ中を、ドクターイエローは青空を背にしてゆっくりと加速していった。