目的地に向かっている途中で気が変わるのはよくあることである。
午後から雨が降るというので、水しぶきを上げて走る東海道新幹線を撮ろうと考え、いつものように新快速で米原駅を目指した。ぼんやりと車窓を眺める。確かに曇ってはいるものの、雲がずいぶん高い位置にありかつ空気も澄んでいるためか、遠くの雪を頂く山並みがくっきりと見え、この美しさが心の琴線に触れた。
新幹線はまた後日とし、北陸線を走る681系を狙うことにした。乗っていた新快速の前4両は近江塩津行きだったので、米原到着後にホームを駆け足で移動し乗り継ぐ。先日も雪山が綺麗に見えた場所で陣を張る。
下車駅から撮影ポイントまでは雪中行進。GORE-TEXの長靴を履いてきて正解だった。