F4.0 1/2000 ISO-500
河辺の森で821号車を見送った後、来た道を戻って近江八幡へ。そこから下りの新快速に乗り込んだのは、ドクターイエローの試運転を山陽新幹線区間で撮るためだった。
西明石まで225系100番台に身を預ける。この車両については、座面が高めに設定されている点を個人的に高く評価しているところだ。
西明石からは221系の快速電車に乗り換えて2駅、魚住で下車。駅から歩くこと20分弱で目的の場所に着いた。山陽新幹線の撮影地としては有名な江井ヶ島と呼ばれるところで、周囲を見渡すと交通量の多い幹線道路や商業施設、コカ・コーラの工場（倉庫かもしれない）が見えるのだが、この一帯だけにだけ、まるで取り残されたかのように田んぼが広がっている。
ため池が点在しているのは降水量の少ない瀬戸内気候ならでは。自分が長い距離を移動して来たことを感じる。
連休中ということもあって多くの撮影者が見えるかと思いきや、結局片手に余るくらいの人数しか集まらず、至極のんびりとしたひと時を過ごすことができた。
帰りしなの新快速からは、日没後の薄明かりが残る瀬戸内海が見えた。その穏やかな水面にいくつもの船が浮かぶ姿に、故郷は別府湾の眺めが思い起こされた。そういえば、またしばらく帰っていない。
