F4.5 1/640 ISO-400
日曜日。ドクターイエローを撮った帰りしな、撮影ポイントで知り合った年配の同好の志から、レールを運ぶ工事臨時列車が間もなく近くを通ることを教えてもらった。ちょうど私が徒歩で魚住駅に辿り着く頃に同駅を通過するそうである。
魚住駅の改札をくぐり、一度上りホームの階段を下って発車標を確かめると、米原行きの快速列車に続いてオレンジ文字で「通過」とあった。新快速はつい先ほど駆けて行ったばかりだから、きっとこれが工臨に違いなかった。
やがて米原行きの快速を見送ると、ものの数分で遠くの踏切で赤い点滅が始まり、高い位置に前照灯を掲げた列車がカーブの向こうから姿を現した。
列車の先頭に立つのはJR西日本のEF65型電気機関車。形式こそいつも撮っている5087レのそれと同じだが、ナンバープレートの色がクリーム色だったり、テールライトのカバーが透明だったり、塗装がカサカサだったりと、全体的に薄味なのが貨物機との違いとして挙げられる。
曇り空から柔らかく漏れる春の夕光を側面に浴びながら、特殊な列車はゆっくりとしたスピードで走って行った。
