初めて見た時には驚きと味気無さを覚えた緑一色の113系だが、順応とはある意味恐ろしいもので、今やこれを見ると滋賀県らしくて良いとさえ思うようになった。
草津線では、113系・117系・221系・223系・225系と様々な形式の電車を眺めることができるが、やはりこの113系に最も“らしさ”を感じる。
まだ春の足音がようやく聞こえ始めたかというこの頃、冬枯れの田畑の中を、重たい金属音を小気味よく響かせながら、当たり前の顔をして走って行った。
用事を終えて帰宅の途。快晴の古都が夕闇に染まろうとする中、お馴染みのローソクは一際明るく見えた。