若手おいさんの日記

よく食べ、よく飲み、マイペースで生きましょう。

210503_朝の草津線②

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RICOH GR III

F5.6 1/640 ISO-100

 昨日の続き。8連の113系を撮影することが今回の目標だったが、草津を7:28に出る5326Mがラストチャンスだった。

 周知の通り、京滋エリアを走る113系は悉く緑色に塗装されているが、その中に1本だけ、文字通り毛色の違う編成がある。それが写真の“SHINOBI-TRAIN”である。黒をベースとしたラッピングが施されており、その姿はまさに忍者。忍者にしてはずいぶんと大きな音を立てて走るのが気がかりだが、その点には触れないでおこう。

 私も何度か乗車したことがあるのだが、車内の中吊り広告スペースを利用して独特の装飾がなされており、このプロジェクトに対する自治体の力の入れようが見てとれる。

 2017年2月の運行開始から早4年が経つ。当初は2019年9月末でラッピングは終わる予定だったが、地元の人々から大きな好評を博しているということで、期限が2021年6月末延びて今に至る。つまり、この姿が見られるのもあと2ヶ月弱ということである。

 緑と緑の8両編成も迫力があって魅力的だが、違う色の組み合わせも良い。沿線との縁が感じられるラッピングなら尚更である。次にSHINOBI-TRAINを撮るときは、編成写真にチャレンジしてみたい。

210503_近江鉄道

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PENTAX KP + smc PENTAX-DA 35mm F2.4 AL

F2.8 1/2000 ISO-100

 草津線ミッションを達成した後は、近江鉄道に出向くことにしていた。貴生川駅の出札で「1デイスマイルチケット」を買い求め、8:46発の八日市行きの列車に乗り込んだ。

 近江鉄道線については、特に目星をつけた場所があったわけではない。車窓から景色を眺め、ピンと来た場所の最寄り駅で下車し、たまにやって来る列車を何本か撮って帰る、そんなのんびりした計画だった。沿線では田植えが始まっているから、それと列車を絡めた写真を撮ることができれば良い。仮にピンと来なかったとしても、沿線を観察して得た情報は次の訪問に活かされる。

 かくして列車に揺られたが、結局、終点の八日市までピンと来ることはなく、そのまま乗り換えて彦根まで来てしまった。途中、大学前駅周辺では、水鏡を求める同好の志と思しき人の姿を複数見かけたのだが、入ったばかりの田んぼの水はまだ濁っていて、私が思い描く理想のイメージとは異なるように思えたので、パスすることにした。

 さて、この後どうしたものかと悩む中で思い出されたのが、八日市から分岐して近江八幡に至る八日市線の存在である。八日市線の沿線ではこれまでも何度か撮影したことがあって、特に近江八幡〜武佐の間は、広大な田畑の中を線路が突っ切るという素晴らしいロケーションである。その辺りに行けば、水を湛えた圃場が一面に広がる景色に出会えるのではないか、と考えたのだ。

 彦根からJRの新快速に乗り換えて近江八幡まで。そこから5分の接続で八日市行きの列車があった。スマイルチケットを提示して改札を抜ける。

 列車は定刻に発車し、まずはカーブを描きながらゆっくりと街中を走る。やがて直線に入るとスピードを上げ、東海道新幹線の盛土を潜ったらもう武佐駅だ。

 ここまでの車窓から眺めた限り、水が張られているだろうと踏んでいた圃場では、青々とした麦が風に揺れていた。今シーズンは麦の年だったのである。これはこれで美しいのだが、今日の私が求めたものではなかった。

 武佐駅で下車し、今来た線路を辿る形で散歩してみることにする。すると、国道8号線の陸橋下にある踏切を渡ったところに、いい感じのインカーブを見つけた。