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我が故郷にホーバーが帰ってきたというので、14年前のカットとともに思いを馳せてみる。
「ホバークラフト」という乗り物は、大分市で育った私にとっては空港までの交通手段の1つという位置づけだった。でも船賃がリムジンバスの倍ほどもしたので、結局乗った回数は片手で足りるほど。リーマンショックで出張を控える企業が増えて利用客は低迷、ついに2009年10月末に運航会社の倒産という形で廃止されてしまった。
無くなる前に何度か港（と言うべきか）まで足を運んで写真を撮った。飛行機顔負けの轟音と水しぶきを立てながら時速80kmで海上を爆走するその姿は文字通り“浮いて”いた。もちろん良い意味で。
そんなホーバーがなんともうすぐ復活する。運航を担うのはタクシーでもおなじみの第一交通産業。COVID-19を乗り越えて増えるであろう、国内外の旅行需要に期待したい。広瀬知事の良い置き土産になることを願う。
