若手おいさんの日記

よく食べ、よく飲み、マイペースで生きましょう。

210207_石山坂本線

 朝起きてみたら天気が良かったので、昨日に引き続き5087レを近場で撮ろうか、などと漠然と考えていたところ、辛子色をした貫通扉が特徴的な2127号機がその牽引にあたっていると知り、これはもう撮るしかない、と勇み足で瀬田川橋梁の袂まで出かけた。

 現場に到着すると、バス釣りやウォーキングを楽しむ人々の姿は多く見られたが、同好の志らの姿はまだ1人として見えなかった。通過まで時間があったし、キャパシティも広いことを考えると、場所選びに相当な拘りが無い場合は、もっと後に来ても十分なのだろう。一方、私は心配性なので、早めに現地入りするタイプの人間である。

 さて、早めに着いたは良いものの、次第に空模様がどんよりとしてきた。おまけに、目的の列車が1時間以上遅れて運転していることが判明、正午の段階でまだ稲沢に停まっているという。文字通り、雲行きが怪しくなってきた。確かに2127号機は撮ってみたい被写体ではあるものの、気持ちの乗らない光線下で撮ったところで充実感は乏しいし、午後には家の用事が控えていたこともあったので、結局何も撮らないまま撤収することに決めた。残念ではあるが、今日はこの選択肢が正解だと直感した。

 帰りしな、妻に頼まれたお遣いをこなして再び自転車に跨った。道中、入り組んだ路地の奥に石坂線の踏切が見えた。その光景がとても良い感じだった。ああ、今日私が撮るべきものはこれに違いないと感じた。踏切から列車がやって来る方を望むと、偶然にも「びわこ号」の前照灯が見えた。すぐ近くの駅を間も無く発車しようという場面だった。グッドタイミングである。

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RICOH GR III

F5.6 1/800 ISO-100

 石坂線を撮る時はつい浜大津以北に足が向きがちだが、入り組んだ街並みを縫うように走るもう1つの石坂線の表情を捉えるには、京阪膳所から石山寺にかけての区間が良い。穏やかに晴れた日に、コンパクトカメラだけを持って手ぶらで散歩してみるのも面白そうだ。