若手おいさんの日記

よく食べ、よく飲み、マイペースで生きましょう。

サッポロビール_北海道奇跡の麦きたのほし

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今年5/12に発売された新商品である。サッポロはこの手の商品を年間でコンスタントに出してくれるので、消費者は季節を問わずにいろんな味を楽しむことができる。私がサッポロ好きな理由の1つはそこにある。

ところで、我が故郷は大分県日田市にもサッポロの工場があるのだが、車以外でのアクセスが難しい場所に立地しているため、ドリンク付き工場見学の機会を未だに設けられていないことが生きながらにして心残りである。

そんなサッポロが北海道の名前を大々的に打ち出した限定商品を出してきた。パッケージには穏やかに晴れた麦畑が描かれており、麦へのこだわりという商品のコンセプトが一目でわかる。このパステルな感じは、私が学生時代に所属していたサークルの合宿で最高にまずい発泡酒を洗面器で一気飲みさせられたが、あのときの激安発泡酒が思い起こされたのは深層記憶の不思議である。

ひどい前置きとなったが、飲んでみるとまず麦の香ばしさを感じた。四谷酒造の「兼八」を初めて飲んだときに覚えた印象の片鱗を見たようである。大麦の持つ香ばしさと甘さが感じられ、飲み口はすっきりとしている。パッケージの謳い文句と一口の味わいとに矛盾が見られないところが素晴らしい。これはプラシーボではなく、順番を逆(飲んでからパッケージを見る)にしてもきっと同じだと思う。

原料の大麦には「きたのほし」という名前が付けられている。研究開発は産学連携で取り組まれたようで、ある一つの理想を追求して相当なエネルギーが詰まっている1本である。現在北海道で栽培される大麦のほぼ全量がこの品種になっているそうで、まさに期待の星といえる。

缶ビールの向こうに生産者の顔が見えたのは初めてである。きっとミルクボーイも納得の1本に違いない。

2020-5-15