過日の記事でも触れたが、近鉄京都線と京都市営地下鉄烏丸線では相互直通運転を行っている。地下鉄車両が夏の太陽を浴びて快走するシーンは非常に興味深い。
写真は京都市交通局の10系だが、これが被写体として心惹かれるポイントは、銀色無塗装を基調としたアルミ合金の車体と、輸送機械としての機能美が一目にして感じられる直線的なラインである。
東京メトロ千代田線で活躍していた6000系や、今も同有楽町線で走っている7000系に通じるものがある。確かに、近年に見られる丸みを帯びた優しい雰囲気の新型車両にに比べれば少し愛嬌に欠けるようにも見えるが、こちらの方が鉄道然としていて機械的な魅力という点で勝っている、と個人的には思う。
この10系も古いもので1981年製。来年度からは新型車両への置き換えが予定されている。総取り替えではないようなので、この田園風景を新車が走るシーンも見られるだろうから、近鉄京都線の賑わいは増しそうだ。