土曜日のカット。
灼熱の夏を噛み締めながら自転車を漕ぎ続けていると、結局八日市駅周辺までやって来ていた。このまま気分に任せているとアンドロメダ大星雲まで行ってしまいそうだったので、このあたりで折り返しと決めて国道421号を近江八幡駅方面に向けて進む。
道中見つけたファミマで休憩。アイスクリームの並ぶケースにサクレのゆず味を見つけてすぐに買った。セルフレジにはアイス用のスプーンが置いておらず、挙動不審にしていた私に気づいた店員さんがそっと木のスプーンを手渡してくれた。優しさと慈愛の精神に涙を禁じえない。
早速店舗の日陰に隠れてシャクシャク始める。灼熱の中で黙々と食べる氷菓は人心を救う。この経験をもって初めて夏を満喫したと言えるのではなかろうか。
この優しいファミマのすぐ傍を、近江鉄道八日市線の線路が通っている。踏切が鳴る。せっかくなので、この景色を2023年夏の思い出の1つとして残すことにした。