日が暮れてから、図書館で借りていた本を返しに行った。その帰りしな、浜大津駅から出てくる京津線の電車が見えた。ということは、まもなく京都方面からの電車がやって来るはずである。すると5分もしないうちに坂の上にヘッドライトが見えた。せっかくなのでスナップしていこう。
★RICOH GRII
1/8 F2.8 ISO-100
すっかり日が暮れてしまった後なので、流し撮りでもしない限り動いている列車を捉えるのは難しい時間帯だったが、タイミングよく赤信号で一時停止。もちろん鉄道用の信号機ではなく、傍らを走る自動車が従うのと同じ交通信号機のそれである。
ところで、京津線のダイヤはどのように組まれているのだろうか。交通信号機に引っかかるタイミングを精緻に織り込むのは難しいように思える。電車の通過に合わせて交通信号機を調整するようにプログラムされているのか。万が一赤信号に引っかかりまくってもダイヤを回復できるだけの余裕を持たせているのか。「実はいつもちょっぴり遅れています」なのか。
私がこの地に住みはじめて5年近くが経とうとしているが、交通事故で京津線が遅れたという話は聞かないし、もしかすると、世の中の奇跡的なバランスに支えられて走ることのできているミラクルな路線なのかもしれない。
