若手おいさんの日記

よく食べ、よく飲み、マイペースで生きましょう。

200921_秋の日豊本線

 シルバーウィークを利用した帰省も今日まで。連休最終日ではなく、あと1日の余力を残して移動するのが私の好み。その方が仕事への切り替えにあたり気持ちの障害が少なくなる・・・ような気がする。今日は正午前の「ソニック」で発つ予定であり、午前中の早い時間であれば十分活動できるということで、またしても4075レを撮りに出かけた。

 撮影の前に、まずは早朝6:30からやっている別府の市営温泉に浸かって心身を整え、窓という窓を全開にした車でひんやりとした秋風を浴びながら、国道10号線を北上する。昨日の朝に通ったルートとほぼ同じだ。

 当初は立石駅近くのストレート区間で撮影しようかと考えていたのだが、中山香駅の手前あたりでなんとも美しく色づいた稲穂が一面に広がっている景色を見つけ、結局この場所で構えることにした。あぜ道の草は朝露に濡れ、水田を駆け抜ける風にもはや夏らしさは感じられず、今が秋であることを人に教えてくれる。

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PENTAX KP + smc PENTAX-M 50mm F1.7

F6.7 1/400 ISO-100

 奇しくも、18日からの帰省期間中で一番良く晴れたのが今日だった。帰るべき故郷があり、そこに流れる季節を自らの五感で感じられるのは、とても幸せなことである。

 まずやって来たのはおなじみの883系。デビューから四半世紀が経った今もなお古臭さを感じさせないのは、その優れたインダストリアルデザインのおかげに違いない。

 

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F6.7 1.400 ISO-100

 畦道には彼岸花が咲き乱れていた。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、これを見かけるようになってから朝晩めっきり涼しくなった。植物の持つ、季節の遷移を感じ取る力は測り知れない。

 杵築以北の日豊線は伏線になっているが、この区間は上下線が大きく離れて敷設された。写真に写っている815系は上り列車で、1枚目の下り「ソニック」を撮った立ち位置から数歩横にズレただけで、逆方向に向かう列車を遠目に望むことができる。

 

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F6.7 1.400 ISO-100

 再び下り列車のアングルに。次にやって来たのは415系。このような風景に響き渡る国鉄型電車のモーター音はとても良い。機械的な音であるはずなのに自然に聞こえるから不思議だ。

 

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F6.7 1/400 ISO-100

 最後に、お目当ての4075レ。今日登板したのは454号機で、昨日撮影した451号機の弟分にあたるが、こちらはおでこにヘッドライトが付いており、500番台とよく似た顔をしている。この明るいカラーリングは、今日のような秋晴れの日によく映える。