実は昨日の撮影で出会った少年から、「明日の2059レにはニーナが入りますよ」と教えてもらっていた。“ニーナ”とは、JR貨物が所有・運用するEF66型27号機の愛称であり、同型0番台最後の現役車両にして原型に限りなく近い姿をしているということで、鉄道ファン、中でも撮り鉄たちは、親しみを込めてそう呼んでいる。
幼い頃に見た図鑑でブルートレインを牽いていたのは、高い確率でEF66だった。濃青とクリームのツートンカラーは後ろに連なる長い客車の色ともよく調和しているから、まるでブルートレインのために造られた機関車のようにも思えるが、実は、対トラック輸送目的で開発された高速貨物列車専用機であり、旅客列車を牽くようになったのは後のことである。「とびうお」「ぎんりん」の名前を思い浮かべる方も多かろう。
2059レが滋賀県内を走るのは14時台から15時過ぎにかけてなので、今の時期特有の柔らかい午後の光線を浴びながら走る様子を捉えてみたいと思った。どこが良いだろうと考えた結果、晴れ間に期待して瀬田川のほとりで狙うことにした。関ヶ原での雪景色も捨てがたいが、瀬田川を渡る貨物の写真をいつか撮ってみたいと思っていた。で、それはまさに今日だろう、ということで決めた。
PENTAX KP + smc PENTAX-M 50mm F1.7
F5.6 1/500 ISO-100
今日の天気は晴れたり曇ったり。前哨戦の5087レは真っ暗に曇られたので「幸先悪いなぁ」と思っていたが、本命の通過時にはなんとか陽が射してくれた。瀬田川土手に集いし同志一同の願いが通じたのかもしれない。
＜参考過去記事＞
