若手おいさんの日記

よく食べ、よく飲み、マイペースで生きましょう。

210213_雨晴海岸で氷見線を②

 昨日の別カット。これにまつわるハプニングを書きたいと思う。

 現地に着いたのは午前11時を過ぎた頃だったので、ここから望む景色はまだ逆光の時間だった。太陽の動きを考えれば、ここを14時台に通過する541D氷見行きがメインターゲットになりそうなことがわかったので、それまでの数少ない列車でイメージを膨らませていた。

 こういう風景を撮ることが事前にわかっていたので、昨日は思い切ってバケペンも持ち出していた。いつもはKPでばかり使っている300mmの67レンズも、バケペンに着ければこのロケーションでベストな焦点距離となり、実際、覗いたファインダーの中には、素晴らしいカットを期待させる光景が広がっていて、気持ちも高まった。

 この時に装填していた120フィルムは8枚目まで撮影済みだったので、残り2枚をこの日に撮り切ってしまい、文字通り有終の美を飾らんと内心で意気込んでいたわけである。

 ちなみに、私はなるべく身軽かつコンパクトに撮影したいとの思いから、基本的に三脚を使わない。したがって、今回のように複数の機材を携行したとしても、実際に露光できるのは1台だけであり、状況や気分によって適当に使い分けている。

 今回もそうで、12時台の列車まではKPで撮影していたものの、14時台のメインターゲットについてはバケペンで狙うつもりでいて、準備を整えてその時を待った。

 やがてすぐ近くの踏切が鳴動、重たいバケペンを構える、ファインダーの右下から赤色の気動車が顔を出し、カーブに差し掛かったところで、車体の側面が冬の陽光にきらめいた。その時、万感の思いを込めてシャッターボタンを押した。――すると、目の前が突然、真っ暗になった。そう、よりによってまさかの電池切れである。。。

 焦ったが、実はこんなこともあろうかと、バケペンが予定通りに機能しなかった場合に備えて、諸々の設定を済ませたKPを傍らにスタンバイさせていたのである。ミラーアップして沈黙したバケペンを急いで手元に置き、急いでKPに持ち替えてシャッターを切った。

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PENTAX KP + smc PENTAX-A ZOOM 70-210mm F4

F8.0 1/250 ISO-100

 結果、想定した位置よりも手前の位置でシャッターを切ることになったが、列車の顔を陽光がかすめる画は意図していなかったため、まさに“結果オーライ”となった。

 次に訪れたときには、このカットをバケペンに収めてみたいと思う。