この趣味をやっているとよくあることだが、本命の列車がやって来る時に限って光線状態が悪くなることがある。そのタイミングの絶妙さはまるで神が図ったかのようであり、実に見事なものだ。ほんの少し残念な、消化不良な気持ちにさせる。
実は、旧塗装の700形を目指して出かけた日曜日の撮影がそうだった。つい10分前の列車では良い感じに光が射していたのに、なぜか通過直前に太陽は雲の中へ・・・。
そういうわけで今回は、“本当はこんな感じになるはずだった”という内容でお送りしたいと思う。
木々が立ち並ぶ手前には陰が落ち、急カーブを曲がり終えた列車の走る所にだけ逆光が射す・・・こんな画をイメージしていた。
しかし、こうした日常的なカットが財産になることを私は知っている。当たり前だったものが無くなるのはいつだって唐突で、その過程は驚くほど滑らかだからだ。
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