都営6500形の甲種回送列車を待つ間、高頻度で運転される旅客列車に混じって、何本かの貨物列車も通っていった。16時を回ると、北陸線を経由して東北方面へと向かう貨物列車を見ることができて、その牽引を務めるのは、金曜日にも撮影したEF510形式電気機関車である。おそらく写真の列車は金曜日に麦畑で撮影したのと同じ列車だと思う。
EF510形式のカラーリングには赤・青・銀の3パターンがある。赤は0番台で生まれながらの貨物機、青と銀は元JR東日本の500番台で、かつては「北斗星」や「カシオペア」の専用機として活躍していた経歴を持つ。
そういえば、JR貨物が先日公表した「2021年度 事業方針」の中で、同機関車が九州エリアで実運用に向けた試験走行を行う旨がアナウンスされた。九州ではED76やEF81といった国鉄型の電気機関車が未だ第一線で活躍しているが、これらの置き換えに向けた具体的な動きがついに始まる。
地元でも見慣れた機関車が淘汰されていくのは寂しいが、一方で、九州仕様のEF510とは一体どのようなものなのか、楽しみでもある。これから地元に帰る機会があれば、時間をつくって、日豊本線を元気に走るEF81の姿を撮影する時間を作りたい。