待ち焦がれた晴れである。昨日彦根へ出向いた際、安土の麦畑が金色に色づいているのを確認していたので、もし天気が良ければ今日訪れてみようと考えていたのだが、果たしてそれが叶った。
車窓から日光に暑さを覚えたのは今年になって初めてのことだった。時間の経過とともに太陽が高度を上げるにつれ、まだ少し青かった麦の色が徐々に熟していくのがわかった。遠くには陽炎さえ見えている。草のにおいにも香ばしさが乗るようになった。
雨が続いたが蒸し暑さはない。長雨にさらされた空気はとても澄んでいて気持ち良い。この季節の良いとこ取りをしたような1日だった。