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旅行最終日。有効期限を迎えるマイルの消費と滑り込み旅行支援を兼ねての4日間であった。青森空港にinした後、奥入瀬、弘前、金木、青森を周り、昨日などは函館にも足を伸ばすというフッ軽な旅程をこなした。
最終日の今日は午後遅くの飛行機を取ってあったので、午前中いっぱいは自由時間だった。このことは約1ヶ月前にJALパックを予約した際にわかっていたことで、せっかくカメラを持って行くことだし、あわよくば面白い列車を撮ってみたいと思っていた。
そんな折、「カシオペア」がツアーで青森まで時々やって来ることを思い出し、次回の運行日を調べてみたところ、なんと今朝青森着の列車が設定されていると知って驚いた。“据えカシオペア撮らぬは武士の恥”とは人口に膾炙して久しいが、この格言に倣い、青い森鉄道の下り始発列車に乗り込むほどの気合を入れた。
やがて目指した場所に着いた。妻の爆睡顔に思いを馳せつつアングルを考える。結果こちらに落ち着いた。直線を駆けて来た列車が、ちょうどカーブに差し掛かるところを狙う。待つこと2時間半。確かに、赤い電気機関車が客車を牽いてこちらに向かって来る。
地元民だという同好の少年と話をした。たまにやって来るこの「カシオペア」が生き甲斐だと言う。今日は、十数年前に『富士』を追いかけて日豊線へと出かけていた昔の自分が思い出される日となった。
