近鉄名古屋線、乗ったことはあるが撮ったのは初めてである。今回は乗り換え待ち時間中の駅撮りという、超お手軽な撮影ではあったものの、「ひのとり」をこの目で見ることができたのは非常に嬉しかった。80000系は、その中身を知りたくなるようなスタイリングをしていて、落ち着いた臙脂色の塗装には吸い込まれるような深みがあり、近鉄の特徴である大柄な車体もその重厚感の演出に一役買っている。
十分に日常使いができるリーズナブルな価格で、こうした列車に乗ることができるのは本当に素晴らしくありがたいことである。これがCSRでもなんでも無く、必要性によって生まれた機能美を備えている点に惹かれるのだと思う。