昨日の続き。上下の列車が30分に1本程度のペースで行き交う。目の前にひたすら美しい景色が広がっているとはいっても、陽炎が見えるほどの炎天下で列車を待ち続けるというのは普通に考えたら苦行でしかないわけだが、これもまた楽しい時間と感じてしまうから不思議である。何にしても、熱中没頭できるものに巡り会えたというのはありがたいこと。いま10代の多感な若人たちにも、ぜひ打ち込める何かを見つけてほしいと切に願う、お節介なおっさん考えを巡らせてしまったのもまた暑さのせいだろうか。
やって来たのはKTR700/800形。ベージュを基調とした塗色は丹後の砂浜をイメージしたものだろうか、これもやはり水戸岡鋭治氏に手がけられたもので、車内のアコモもJR九州っぽいそれにリニューアルされている。
せっかくの大きな青空なのだからと、少し太陽に向かう形にはなるが、広角でも撮りたくなった。このアングルだと、全長550mある由良川橋梁の長さがよくわかると思う。
ここ宮舞線は優等列車の設定こそ無いものの、早朝には特急型車両によるローカル運用があるらしいので、それもぜひ狙ってみたい。
―つづく