我が家の場合、大晦日の晩から元日にかけては具だくさんの“おでん”を夫婦で貪り食うのが毎年の慣例になっている。大きな土鍋にだし汁をなみなみ注ぎ入れ、その中に好きな種ばかりを入れるのだ。中でも、牛すじ肉は欠かせない。今日はこの牛すじ肉を求めて彦根までのお遣いである。近江牛の冷凍牛すじを格安でGETできる店に行くことが目的だった。
寒い時期のおでんほど美味いものはそうそう無い。これに近江の地酒を冷やで合わせれば、もうそこはパラダイスである。海と大地の恵みが五臓六腑に染み渡ってゆく。
そういうわけで彦根駅に降り立ったわけだが、時計に目をやると11:30を回ったところ。あと30分強もすれば、このあたりをPF型が駆け抜けて行く。幸い天気も良かったので、駅リンくんで借りた自転車に跨って、近場のポイントへと向かった。
まずやって来たのは225系0番台の普通列車。米原以西の東海道・山陽本線では223系が圧倒的多数を占める中、225系は少数派。個人的には225系の方が好きで、その中でも最も新しい100番台に当たるとなお嬉しい。そんな225系も追加投入されることがアナウンスされており、今後見かける機会は増えていくのだろう。
続いて桃太郎の牽く貨物列車。300番台は鉄道ファンの間で“押し桃”と呼ばれているが、これは、急勾配で知られる山陽本線の瀬野~八本松を走る貨物列車を最後尾に連結され、後ろから押す格好でその列車の牽引力を補助するための機能を備えていることに由来する。車体側面には金色の帯があしらわれているのだが、こうして上から眺めると、従来のEF210型と同じに見える。
最後はおなじみの5087レである。今日も貨物更新色をまとった機関車が登板していた。年末年始には運休となる貨物列車も多いので、ひょっとすると、今日が2020年最後のPF型の撮影になるかもしれない。
<参考過去記事>